著作/論文

2011.10.25

ゴルゴタへの道: ドストエフスキイと十人の日本人

著者 芦川進一

発行 新教出版社

発売 新教出版社

2011年10月刊行

 

 

目次

ドストエフスキイと十人の日本人

第1部 

ドストエフスキイと福沢諭吉 ―「一身独立」の行方

ドストエフスキイと夏目漱石 ―那美、「西洋の衝撃」と女神の誕生

ドストエフスキイと太治宰 ―『人間失格』、「ドストの青みどろ」に映ったもの

ドストエフスキイと遠藤周作 ―「母なるもの」の光と影

ドストエフスキイと小林秀雄(1) ―「其處にはキリストが立つてゐた」

ドストエフスキイと小林秀雄(2) ―「一本の藁」から「ゴルゴタ」への道

ドストエフスキイと西田幾多郎 —『カラマーゾフの兄弟』の主人公は誰か

ドストエフスキイと道元 —生死の中に仏あれば生死なし

ドストエフスキイと親鸞 —阿彌陀佛、超越性感受の条件

ドストエフスキイと芭蕉 —物の見えたる光

ドストエフスキイと小出次雄 —「宗教の妥當根據」から「イエス像の構成」へ

 

第2部 

ドストエフスキイ文学を貫くもの

第一章

「自己の永遠の死」から「イエス像の構成」へ

—イワン、ユダ的人間像への眼

第二章

「イエス像の構成」から「ソーニャ像の構成」へ

―ソーニャ、永遠を生きる女性

 

 

編集部による内容紹介

ドストエフスキイを通して共鳴する聖書と日本人。福沢諭吉、夏目漱石、太宰治、遠藤周作、小林秀雄、西田幾多郎、道元、親鸞、芭蕉、小出次雄ら、日本の先哲十人らと対話しながら、ドストエフスキイとそのキリスト教思想を考察したユニークな作業。そこから浮かび上がる「ゴルゴタ論」を機軸にイエスの姿に迫る。雑誌『福音と世界』好評連載に大幅加筆。